2018春_vol44
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昭和7年、仙台の国立工芸指導所で開発された漆芸である玉虫塗。光の当たり方によって変化する色合いが特長で、その艶やかな色調が玉虫の羽根に似ていることから、この名が付いた。特許技法として、昭和60年には宮城県の伝統的工芸品の指定を受けている。仙台市青葉区にある東北工芸製作所は昭和8年の創業以来、その技術を伝承し続けている。現在は職人が6名おり、一般的な工芸品だけでなく、天皇陛下への献上品や県の記念品の製作も行う。玉虫塗は、土台となる木や金属などの表面を研いだり磨いたりしながら、丁寧に整えていく下地作りから始まる。中塗りにより滑らかになった表面に銀粉を蒔き、研いでいくことで、玉虫塗の独特な輝きを生み出す。染料を加えた透明な玉虫漆を塗る上塗りの作業は特に難しく、熟練の技が必要だ。また東北工芸製作所では、漆器でありながらも伝統と革新が合わさった商品も作られており、文具やテーブルウェアなど、その種類は多岐にわたる。玉虫塗の技術に、気軽に触れてみては。 ニッポンの手宮城・玉虫塗光り輝く様子が美しい仙台生まれの漆芸玉虫塗の独特な風合いは、世界に輸出するため研究を重ねて開発された。漆器の華やかな飾り模様は、蒔絵という技法により、一つひとつ手作業で描かれている。有限会社 東北工芸製作所宮城県仙台市青葉区上杉3-3-20 1F☎022-222-540110:00~18:00土日祝定休http://www.t-kogei.co.jp/    仕事18

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