2018夏_vol45
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ールジャパンと呼ばれ、世界からも注目を集める日本文化。なかでも、漫画やアニメといったポップカルチャーには、“忍者”をテーマにした作品が少なくない。忍術、手裏剣、からくり屋敷…そう聞くだけで胸が躍る。しかし、日本で忍者が活躍していたのは江戸時代頃までのことであり、現代ではなかなか身近には感じられないもの。そこで、ふと思い立って、忍者の里として知られる伊賀と甲賀に足を向けたのだった。伊賀鉄道上野市駅から歩いてすぐ、青空に映える白が美しい伊賀上野城は、どうしたって写真に収めずにはいられない。国内でも一、二を争うと言われる30mもの高垣からお堀を見下ろすと、その高さに思わず怯んでしまう。同じ公園内にある「伊賀流忍者博物館」では、初めてのからくり屋敷に潜入。その仕掛けの豊富さに驚いた後、次は甲賀に向かう。伊賀市と甲賀市は隣接しているため、車なら30分強で鈴鹿山麓の「甲賀の里る。ここには参加費無料の忍者道場があり、免許皆伝の巻物を取得するべく、石垣を登ったり、水の上を渡ったりする楽しそうな観光客の姿が。その後には、おしゃれなカフェでホッと落ち着く。実は、甲賀にはフォトジェニックなカフェがいくつもあるのだ。敵に見つからないように隠密行動を行う忍者忍術村」に到着す  ク特集104隣合わせる三重県伊賀市と滋賀県甲賀市は、忍者の里としてかつて栄えた地である。日本ならではの文化が息づいているだけに、一度は訪ねてみたいスポットだ。忍者の里忍者の里伊賀・甲賀を旅する伊賀・甲賀を旅する

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