2018冬_vol47
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めての人はもちろん、過去に訪れたことがある人にも、知られざる穴場がもっとあるのではないかと思わせる潜在的な魅力が、茨城にはある。歴史漂う街並や、その昔から脈々と受け継がれてきた伝統工芸があるかと思えば、最先端の宇宙技術が集結した研究学園都市も存在する。さまざまな要素が凝縮した、なんとも不思議な場所である。都道府県の魅力度調査では毎年最下位の常連となっている茨城だが、実は魅力に溢れた県であることを、どれくらいの人が知っているだろうか。茨城県は、県庁所在地の水戸市が位置する「県央」をはじめ、自然に恵まれた「県北」、サッカーで知られる鹿嶋市がある「鹿ろう行」、霞ヶ浦を有する「県南」、埼玉県に隣接する「県西」と全部で5つのエリアから成っている。それぞれに特色があり、見どころが豊富なのだが、四季ごとに美しい表情を見せる景勝地として県内で最も知られているのは、県北エリアの大子町にある袋田の滝だろう。久慈川の支流に架かるこの滝は、高さ120m、幅73mの大きさを誇り、滝が四段に落下することから、別名「四よど度の滝」と呼ばれている。また一説には、平安時代に西行法師っこ豊かな自然、唯一無二の絶景、ご当地グルメ…そのどれもが、一度体感したら忘れられなくなる。すべての感覚を研ぎ澄ませて、冬の茨城をじっくり堪能するとしよう。  初特集104五感で愉しむ冬の茨城

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