2019春_vol48
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千利休も愛したわびさびの骨頂古来から続いている日本の代表的な6つの窯「六ろ古窯」で、最も古いと言われている備前焼。無むう釉焼き締めという伝統技法を守り、一千年もの間、窯の煙を絶やすことなく作り続けられている。その備前市にある窯元「小西陶古」は、明治初期に細工の名工と云われた永見陶楽の孫・小西陶一郎氏が設立。現在は彼の孫にあたる小西陶藏さんが窯元作品を監修し、備前市指定無形文化財保持者として今も作品を生み出している。器の素朴さがわびさびの美と通じると、偉大な茶人にも愛されてきたっこよう備前焼は、焼き色の種類もさまざま。なかでも「桟さり切」は初代が木炭を採用し、変化に富んだ景色を作り出す事に成功した焼き色で、暗灰色やねずみ色などの発色が美しい。その小西陶古ならではの鮮やかさは他に類を見ないと高い評価を受け、今でも同じ製法で作られている。また、備前の土は鉄分を微量に含   ゆ 事仕という。趣のある備前焼のカップで、む為、保温・保冷・浄化作用に優れていると科学的にも実証済み。花器にすれば水は腐りにくく、カップにすれば水を美味しくする効果がある至福の一杯を頂いてみたい。んぎ ニッポンの手岡山・備前焼微細な土肌にビールが触れることできめの細かいクリーム状の泡が立ち、口当たりがまろやかになるビアマグ。小西陶古は「細工物の陶古」とも呼ばれており、茶道具や干支の置物には繊細な造形が施されている。【最寄りのホテル】アークホテル岡山(総客室数181室)有限会社小西陶古岡山県備前市伊部640 ☎0869-64-2210【ギャラリー陶藏】岡山県備前市伊部1482-2☎ 0869-64-2232 8:00〜17:00 元日定休http://www.toukogama.com/18

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