Vol.50
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水に沈むカエルの卵」。ワタクシが初めてそれを見た時の認識である。それを口にするということは、食わず嫌いでもないのにもかかわらず、その認識が邪魔をして手を伸ばすところまで到達せず、これだけ世間を席捲しているというのに未経験のままである。そもそも、思い出せばかつて白い   詰まったところに沈められてなんだか液体の中に入っていたはずだ。そしてカエルの卵ではなく透明なビーズだったじゃないか。いつの間に泥水色の液体に入れられ、褐色に変わっていったのか。にもかかわらず、ネットニュースやテレビでも新規出店の様子が報道されるという事態。インスタグラムを覗いてみた。その謎の人気に違わずたくさんのカエルの卵の写真が投稿されている。泥水はカラフルな液体や様々にデコレーションされたものまで登場していた。しかし、沈んでいるのはやはりカエルの卵だが、コテコテに窮屈そうだ。その人気を支えているのが十代の女子だというので、知り合いのJK&JDに人気の訳を聞いてみた。 「もちもちしていてもはやスイーツ感覚」→若い女子は一様にぴちぴちでもちもちしている。それは一般的には持てはやされるものだ。「容器が可愛くてインスタ映えする」→若い女子は「可愛い」が大好きで「かわい~」を連呼し自らを可愛く演出し同化。しかもインスタ映えに目がないので、可愛いものを投稿することに必死。むしろそれが目的。味はいいのか?「流行してるし、わかっている女子っていうアピールになる」→若い女子は流行りものに敏感であることが大事。イケてる女子になるために努力を惜しまない。「バリエーションも多くて飽きることがない」→若い女子はとかく飽きっぽいので、真新しいものに感化される。それが「かわい~」のであれば言うことない。「それ自体は単体ではどうってことない、むしろ液体が美味しい」→若い女子は、時に辛辣である。それの味わいなど重要ではない。さて、この日本特有のブームの理由がわかったところで、未だに買う気にならないのは、ワタクシが小賢しいオバサンだからだとの結論。この先、カエルの卵がどう孵化していくのか、近くて遠い、タピオカ。「泥文:晴日夜更けのRecollectionコラム2320カエルの卵の行く末旅びとよ

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