Vol.50
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絢爛豪華な彫刻屋台は必見! ユネスコ無形文化遺産鹿沼秋まつり全面が豪壮な彫刻と緻密な彫刻で飾られ、骨組みの部分に筋交いなどを有しない構造が特徴的。大きさは巾10尺(3m3cm)・奥行き12尺(3m63cm)・高さ12尺(3m63cm)が標準とされている。data栃木県鹿沼市今宮町1692 (今宮神社)  ☎ 0289-63-2188 (鹿沼市観光交流課内)【アクセス】東北自動車道鹿沼ICから車で約15分、新鹿沼駅から徒歩約10分まつりの起源は、江戸時代。日照り続きで大干ばつになった際、鹿沼の人々が今宮神社に集まり雨乞いを行ったところ、激しい雷雨が起こったという。その霊験を敬い、雨が上がった6月19日を宵祭り、翌20日を例祭とすることになったのが、今宮の例大祭の始まりといわれている。このまつりの特徴は、色鮮やかな彫刻が施された「屋台」。日光東照宮の彫刻を手がけた棟梁などもこの装飾に携わったといい、さまざまなモチーフで精巧に刻まれた職人技の屋台は、「動く陽明門」と言われるほど。初日はこの彫刻屋台が今宮神社の境内へ出向く「繰り込み」、夜になると提灯に火を灯して自分の町内へ戻る「繰り出し」が行われる。2日目には、屋台が市街地を練り歩く「屋台揃い曳き」、数台の屋台が交差点で向かい合い「ぶっつけ」というお囃子の競演が行われる。熱気溢れる演奏や歓声で街中が盛り上がり、県内外から詰めかけた多くの人で賑わう。2016年には、「鹿沼今宮神社祭の屋台行事」としてユネスコ無形文化遺産にも登録された。鹿沼の彫刻屋台0610/12・13開催

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